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スグに使える、一生使える!「本当の語彙力」がグングン伸びる本|国語力、読解力のベースは万全

今回お勧めする本は、福島隆史さんが出している『「本当の語彙力」がグングン伸びる本」』です。

この本はつい先日購入しました。

「国語の問題が解けない原因は読解力でなくの語彙力不足だ」ということを、私はずっと前から思っていました。

しかし、恥ずかしいのですが、そのことを分かりやすく説明することができていませんでした。「語彙力が足りないなら、この本を利用して語彙力を増やしなさい」としか、生徒に言っていなかったんです。

この本は、私が生徒に伝えたかったことが分かりやすく書かれてありました。ブログを本格的に書くと決めていなければ手にすることがなかった本なので、ブログを書いて良かったな~と改めて思いました。

小学生の子供がいる親には是非読んでもらいたいです。

章が20もあるので、私が特に注目した章だけを挙げておきます。

この本の目次

第1章 言葉を調べる準備を整えよう!

語彙力増強には国語辞典は欠かせないということが説明されています。

お勧めなものとして『新明解国語辞典』を挙げています。中学生・高校生に必須の辞典として『ベネッセ表現読解国語辞典』を紹介しています。

これらの辞書は私も良いと思っている辞書なので、何を買うか迷った時はこれを買うことを勧めます。

『「本当の語彙力」が身に付く問題集[小学生版]』は反対語を学ぶときにお勧めなのだそうです。ちなみにこの本は、このブログで紹介している著者の本です。

「自分の本で自分の本を紹介するなんて~」って思ってしまう人もいるでしょうが、この本を読んだら買いたくなってしまうはずです。

私もすぐに買ってしまいました。上手に自分が出版している本を売り出しているな~と感心します。

第3章 体験を言語化する!

この章では、子どもの語彙力不足を指摘しています。

心情を表す言葉が

  • 楽しかった
  • 嬉しかった
  • 嫌だった
  • いい気持だった

この程度しかない自分の子供に不安を覚える親。

大人と子供の間にある語彙力の差は体験を言語化した総量の差と筆者は書いています。

そして、体験を言語化する方法を丁寧に書いてくれています。

私も実際にやってみました。読んでいるときは「これならできそう」と思っていましたが、実際にやってみると、意外と難しいです。

しかし、少しずつやっていけば自然に身に付くと思います。小さいうちからこのような訓練をしておけば語彙力は確実に増えると思います。

第5章 辞書を引いても言葉をうまく使えないのは、なぜか?

言葉をうまく使えない一因は「ニュアンス」にあると書いてあります。

「お父さんが、ぼくをろこつにほめてくれました」

これを大人が聞けば、何かおかしいということにすぐに気付きます。しかし、子供は言葉のニュアンスを知らないので、“ろこつ”の使い方を知らないことが多いみたいです。

結論として、「大人がニュアンスを教えてあげる必要がある」というまとめ方で逃げられてしまっていますが、読んで納得できる内容でした。

第9章 「反対語」こそが語彙力の中核

「涼しい」は、さわやかな感じで、「寒い」は、がまんできないような感じ。

「涼しい」は快適だが、「寒い」は、快適でない。

この2つの例をだして、上の文は対比の観点が統一されていないからしっくりこない感じがすると書かれてありました。

上の文は「さわやかかどうか」「がまんできるかどうか」の2つ、下は「快適かどうか」の1つの観点を使っている。

だから下の方がしっくりくるし、伝えたいことが分かると書いてあります。

そして、1つに観点を絞り込むには反対語を知る必要があるというまとめでこの章は終わっています。

確かにそうだな~と納得させられました。こういうことを私は意識したことがなかったのですが、1つに絞り込むことで、人に分かりやすい説明の仕方ができるようになるな、と思いました。

さいごに

上で挙げた章の他、第6章の「漢字の部首に注目する」、第8章の「語彙力とは区別力である」、18章の「ことわざは逆説の宝庫だ」、19章の「言葉が世界を作る」など、ほぼすべての章に納得してしまいました。

ただ、「おわりに」でアクティブラーニングを完全に否定していることだけはいただけないと思いました。

筆者はアクティブラーニングが知識軽視をするものだと誤解しているみたいです。

アクティブラーニングでは「全ての子供は知識が不要である」とは言っていませんし、「自主性尊重」を錦の御旗にして、正当化するものでもありません。

筆者は『このままでは、子どもたちの「知識」は、貧弱なものになってしまう』と書いていますが、今でも貧弱な子はいます。反面、知識が豊富な子もいます。

筆者が気付いているか気づいていないのかは分かりませんが、筆者はすべての子供が勉強をするという前提で話をしているような気がします。

私の経験上確実に言えることは、それまで何も頑張らずに一定の年齢になってしまった人には、その人が“すごい”と思っている人から声を掛けられない限り変化をしないということです。

人気講師の「今でしょ!!」の林修さんが熱い言葉をかけても、“すごい人”と思われない限り、暖簾に腕押しです。

そもそもアクティブラーニングでは、知識だけでなく、“人とのつながりをいかにして持つか”というところにも重点が置かれています。

筆者が書いていることを見ると、“知識さえあれば良い”という古い考え方だな~と思ってしまいます。

私のようなバカな人間は、アクティブラーニングが成功するかどうかは別として、大切だということを直感的に感じるのですが、頭の良い人はそう感じないのかもしれないですね。

そうであっても、この本はものすごく良い本なことには変わりません。ぶらーっと本屋に立ち寄ったときにでも読んでください。

アマゾンにレビューを書いたのでそちらも見てくれたらうれしいです。

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