アクティブ・ラーニング入門|2020年大学入試改革に対応するために小学生・中学生の親がやるべきこと知るべきこと

 

今回は「会話形式でわかる『学び合い』活用術|アクティブ・ラーニング入門」という西川純さんが明治図書から出している本のレビューを通じて書いていこうと思います。

学校の先生や塾講師であれば「アクティブ・ラーニングなんて聞いたことがない」という人はほとんどいないと思います。しかし、小学生・中学生の親は「そんな言葉聞いたことない」という人がいるかもしれません。

アクティブラーニングを知ることで2016年現在小学生・中学生である子が何をすべきなのかが見えてきます。

ですので、「アクティブ・ラーニングのことを知らない」という人は、うわべだけでも構わないので知っておきましょう。

また、英語の早期教育について私が思っていることことを書いたページがあります。入試改革にも関係することなので関心のある方は読んでください。

英語早期教育

※ レビューを書くつもりですがうまくまとまりませんでした。いつか訂正しようと思います。すみません。

本の目次

第1章 なぜ、アクティブ・ラーニングなのか

ロボットや人工知能の進歩が著しく、現在の職業の多くがロボットにとって代わることについて触れています。

そして、学校の先生が行う授業は映像授業を使うことで不要になると言っています。

今後学校の先生に求められるのは、子どもにやる気を起こさせることにシフトしていくのだそうです。

先生の仕事を無理やり作るために、国がタブレット学習に規制をかけたりしないかぎり、間違いなく学校の先生の役割は著者が言っている通りになると私も思っています。

知識をつけるのは映像授業。映像授業ではできないことを補うためにアクティブ・ラーニング。というふうに捉えてもらって大丈夫だと思います。

※ 文部科学省のアクティブラーニングの定義

教員による一方公的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への惨禍を取り入れた教授・学習法の総称。学修者が能動的に学修することによって、認知的、倫理的、社会的能力、教養、知識、経験を含めた汎用的能力の育成を図る。発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習等が含まれるが、教室内でのグループ・ディスカッション、ディベート、グループ・ワーク等も有効なアクティブ・ラーニングの方法である。

第2章 大学教育改革から義務教育改革へ

大学入試は、今までの知識だけを単独で評価するのではなく、思考力・判断力・表現力も評価するようになるらしいです。

もう少し細かく書くと、マークシート形式の問題で高得点を取ったら合格ができるような入試ではなく、小論文・面接・プレゼンテーション・調査書・大学入試希望理由書・学修計画書なども合否の判断材料になるとのことです。

大学入試がこのような形に変わってくるのであれば、小学生・中学生はそれに対応する必要が出てきます。

2020年に大学入試が大きく変わることがほぼ確実になっています。知識を詰め込むだけの勉強から抜け出せなければ、希望する大学に合格するのは難しくなることが予測されます。

参考:激変する大学受験

第3章 スーパーグローバル大学が学校制度を変える

今回の改革で授業が大きく変わるのは、スーパーグローバル大学と、そこに卒業生を入学させようとするスーパーグローバルハイスクール・スーパーサイエンスハイスクール・トップの進学校だけになると予測しています。

トップ校以外の高校はアクティブラーニングを授業に取り入れるだけで良いが、トップ校はそれに加え、国語・数学・社会・理科を含めすべて英語で授業を行うのだそうです。

必然的に、英語で授業を行わないトップ校以外はスーパーグローバル大学へ進学することが難しくなります。

『文部科学省HPより』

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平成26年度スーパーグローバル大学

109件の応募から37の大学しか選ばれませんでした。

トップ型(大学名:構想名)

  1. 北海道大学:Hokkaidoにゅにばーさるキャンパス・イニシアチブ~世界に開かれ世界と協働~
  2. 東北大学:東北大学グローバルイニシアティブ構想
  3. 筑波大学:トランスボーダー大学ひらく高等教育と世界の未来
  4. 東京大学:東京大学グローバルキャンパスモデルの構築
  5. 東京医科歯科大学:TMDU型グローバルヘルス推進人財育成構想:地球規模で健康レベル向上への挑戦
  6. 東京工業大学:真の国際化のためのガバナンス改革TokyoTechQualityの深化と浸透
  7. 名古屋大学:21世紀、Sustainableな世界を構築するアジアのハブ大学
  8. 京都大学:京都大学ジャパンゲートウェイ構想
  9. 大阪大学:GLOBAL UNIVERSITY「世界適塾」
  10. 広島大学:世界をキャンパスとして展開する広島大学改革構想
  11. 九州大学:戦略的改革で未来へ進化するトップグローバル研究・教育拠点創成(SHARE-Q)
  12. 慶應義塾大学:「実学(サイエンス)」によって地球社会の持続可能性を高める
  13. 早稲田大学:Waseda Ocean構想~開放性、多様性、流動性を持つ教育研究ネットワークの構築~

グローバル化牽引型

  1. 千葉大学:グローバル千葉大学の新生 ー Rising Chiba Universtiy ー
  2. 東京外国語大学:「世界から日本へ、日本から世界へ」ー 人と知の循環を支えるネットワーク中核大学 ー
  3. 東京芸術大学:“藝大力”創造イニシアティブ ~オンリーワンのグローバル戦略~
  4. 長岡技術科学大学:グローバル社会をけん引する実践的技術者育成プログラム ~グローバル産学官融合キャンパス構築~
  5. 金沢大学:徹底した国際化による、グローバル社会を牽引する人材育成と金沢大学ブランドの確率
  6. 豊橋技術科学大学:『グローバル技術科学アーキテクト』養成キャンパスの創成
  7. 京都工芸繊維大学:OPEN - TECH INNOVATION ~世界に、社会に、地域に開かれた工科大学構想~
  8. なら先端科学技術大学院大学:先端科学技術を担うグローバルリーダー育成のための世界水準の大学院大学の構築
  9. 親かまだ医学:PRIMEプログラム:世界で活躍できる「実践人」を育成する!
  10. 熊本大学:地域と世界をつなぐグローバル大学Kumamoto
  11. 国際教養大学:日本発ワールドクラスリベラルアーツカレッジ構想
  12. 会津大学:「心・技・体」三位一体による世界で活躍する革新的ICT人材の輩出
  13. 国際基督教大学:信頼される地球市民を育むリベラルアーツのグローバルな展開
  14. 芝浦工業大学:価値共生型教育を特徴とする理工系人材育成モデルの構築と世界の発展への貢献
  15. 上智大学:多層的ハブ機能を有するグローバルキャンパスの創成と支援ガバナンスの確率
  16. 東洋大学:TOYO GLOBAL DIAMONDS グローバルリーダーの集うアジアのハブ大学を目指して
  17. 法政大学:課題解決先進国日本からサステイナブル社会を構想するグローバル大学の創成
  18. 明治大学:世界へ!MEIJI8000 ー 学生の主体的学びを育み、未来開拓力に優れた人材を育成 ー
  19. 立教大学:グローバルリベラルアーツ×リーダシップ教育×自己変革力 ー世界で際立つ大学への改革 ー
  20. 創価大学:人間教育の世界的拠点の構築 ー平和と持続可能な繁栄を先導する「世界市民」教育プログラムー
  21. 国際大学:IUJ Evolution  ー アジアのグローバル・スタンダードを世界標準へ ー
  22. 立命館大学:グローバル・アジア・コミュニティに貢献する多文化協働人材の育成
  23. 関西学院大学:国際性豊かな学術交流の母港「グローバル・アカデミック・ポート」の構築
  24. 立命館アジア太平洋大学:Global Learning:大学教育の新しい地平を目指す

 国から支援を受けられない大学はやがて淘汰されるかもしれません。無駄に大学数を増やし補助金を大量に渡している現状が今後は変わるみたいです。

第4章 だからこそ『学び合い』

この本で筆者が一番書きたかったのは4章のようです。筆者の思っていることがストレートに書かれてあります。

教え子の中にも

  • 良心が異常に欠如している
  • 他者に冷淡で共感しない
  • 慢性的に平然と嘘をつく
  • 行動に対する責任が全く取れない
  • 罪悪感が皆無
  • 自尊心が過大で自己中心的
  • 口が達者で表面は魅力的

このようサイコパス的な感覚を持っている子が一定数いると書いています。

このような子どもともうまく付き合い一人も見捨てない。そして、これができればどんな社会に出ても生きていける能力を身につけられる。そして、『学び合い』をすればその能力を身につけることができる。ということが述べられています。

また、学校の授業は成績が中の下の子供たちに合わせるので、中の下以外の子にとっては授業が無駄になるということにも触れています。

これまた、私が言いたいことをストレートに書いてくれています。学校の授業は7割くらいの子にとっては聞いても意味がないと思うんです。

実力が全く違う子に同じ指導ができるわけがありませんから。これは学校の先生や塾の講師であれば全員が分かっているはずです。

そんな無駄な授業をすることよりも『学び合い』で生徒同士がやる気を出させるほうがよほど意味があると書いています。

他にも良いことが書いてあったので、本文からいくつか抜粋しておきます。

世の中には自分は簡単に出来ることを出来ない人がいる。自分が難しいのに、それを簡単に出来る人がいる。そのとき、出来るからといって高慢にならず、出来ないからといって卑屈にならず、その人と協力して仲間になれる人になることが大事。

目指すべき授業は大人になってから一番大事な能力は何かを子供たちに語ること。それは他人の能力を貸してもらう能力である。

知識や判断力や創造力が必要だったら、知識や判断力や創造力がある人とつきあえて、その人の知識や判断力や創造力を貸してもらえばいい。

それらができるようになるために『学び合い』(アクティブラーニング)が必要なのだそうです。

最後に

レビューを書くつもりでしたがうまくまとまりませんでした。ですので、簡単なまとめを最後に書いておきます。

  • アクティブラーニング型の授業になること
  • コミュニケーションを取れなければ社会で通用しなくなること
  • 知識だけでは難関大学に合格できないこと
  • グローバルな視点がなければ難関大学に合格できないこと
  • 親が新しい入試制度を理解しなければ難関大学に合格できないこと

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